IKEのカードゲーム雑記

カードゲームについて不定期に意見を垂れ流す雑記です

【鋼鉄の反逆者】9のレシピとその解説

いよいよ明日 (2019/3/28) にリリースが迫った、
Shadowverseの第12弾カードパック「鋼鉄の反逆者(リベリオン)」のサンプルレシピを紹介します。
環境考察を交えた簡単なデッキ解説もしていますので、是非参考にしてみてください。

youtu.be

環境予想

要点だけ。

  1. 4~6ターンの理不尽な横展開についていける
  2. なんなら自分からもマウントが取れる
  3. それが捌かれたとしても7~8ターンで明確にバリューの高い動きができる

これら3つを兼ねそろえたデッキが次環境を制すると思います。

Tier1.0

機械炎獅子ロイヤル

f:id:IKE_coj:20190327215534p:plain

★注目カード

《トランプルフォートレス》
《純鉄の英雄・ヨハン》

★考察

砕いた大将軍つくりなおしじゃないか!
次環境でまず大量発生するであろうデッキで、その強さは十分あると思う。

今環境は機械軸の大量発生に伴い、全体除去が増える環境になるだろう。
そうすると4~6ターン目に全力投球しているデッキはメタに弱くなるのだが、
ロイヤルに関してはそれを捌いた頃には手札から0コストでヨハンが出てきて、
デッキから0コストで大将軍が出てくる。

3/5,4/4の突進が出てきながらレイサムが着地なんていう地獄が見えるわけで、
単に横除去をたくさん積んだ「負けないけど勝つ気はない」デッキであれば、
メタごと踏み倒すパワーを持っている。

前半は機械・後半は炎獅子レイサムと明確にフェーズ分けができていて、
疾走打点も最低限保持していて隙がない。

機械軸にすることでミッドレンジロイヤルの優秀なカードたちが外れているのだが、
トラフォ・ヨハン・大将軍が生み出すバリューは、
ミッドレンジロイヤルと比べた安定感の低さを差し置いても、お釣りが返ってくるという見立てだ。

★細かい調整意図

《マシンブレードソルジャー》
《簒奪の使途》の枠として入っている。
「横除去しつつ、相手に進化を要求する強度で場を取り返す、6~7ターン目の動き」ということで役割は同じなのだが、
こっちは6コストなので先4アイテールでのトラフォサーチを阻害しない。
また、ヨハンとセットプレイで全体2点を進化なしでとばしつつ4/6,3/5が並ぶので、
使徒よりもバリューが高いという判断だ。
勿論、機械種族なのでトラフォの誘発条件となるのも◎。

《魔導狙撃手ワルツ》
環境にあわせて3枚にしている。
先5にトラフォへ進化をつかうとき、
ミラーで相手に4裏トラフォされていると、
トラフォ同士を当てないと行けなくなり弱すぎるため魔弾をくっ付けたい。
そういう事情で確実に先4までに1枚引いておきたいという話。

ワルツがいなければ《レイピアマスター》ポン置きでトラフォ着地をずらそう。

《簒奪の蛇剣》
決してフルモンスターに拘ったわけではない。
ヨハンや大将軍のカウントを進めるために思い切って外している。
仮に多少有利トレードをされるとしても気にせず無限に横展開を押し付けよう。
《機械神》のアクセラやヨハン&《マシンブレードソルジャー》で後から返せる。

メカ天狐

f:id:IKE_coj:20190327220404p:plain

★注目カード

《欠落の聖女・リモニウム》
《メタリックファーザー》

★考察

思いついた「メカ天狐」の語感が良すぎて気に入った。
普通の「機械天狐ビショップ」です。

ちょっと押されてもいいから、4~5ターンにリモニウムを着地させ、
6ターン目に《メタリックファーザー》または《聖騎士・ヘクター》をプレイしてマウントを返す。
その後の7~8に天狐を置いて制圧というプランを目指す。

(オマケというには贅沢だが) 《ヘヴンリーイージス》はオマケ。
無理に出そうとするととても弱いので
『あ、なんか手札に増えた。しかもなんか出せそうだし置くか』くらいの意識配分で良い。

課題は後攻。このゲーム先攻はどうとでもなるから先攻強いは当たり前。
このリストは横除去を外しているため、機械の横展開には一時的に押されることなる。

それでも強引にリモニウムを置くべきで、遅くなればなるほどデッキ自体の強みが消える。
リモニウムが倒されれば5ターン目にレフィーエを置くことも可能なので、
多少のライフ押しはなんとかなります。

ここだけの話なんですが
「進化リモニウムが自壊できないスタッツで横並べ→無視してフェイスプラン」
を取れるとイリスさんは泣きそうになります。明日から使えるテクニックです。

★細かい調整意図

《救済の聖獅子》
リモニウムの進化ボーナスだけに頼ると、リーシェナよろしく運ゲーが過ぎるのでもう1種の進化バリューカードです。
両方引いても4のリモニウムが破壊されれば、5に3コスト救済→結晶→マシンエンジェルというインチキムーブもできるため腐りません。
だからリモニウム無視はやめろって。

ユニコーンナイト》/《漆黒の法典》
枠としては《漆黒の法典》と相互のつもり。そう法典抜いたんですよね。
どのクラスからも1/1/1×2がとんでくる環境なので1/3が超仕事する。3も埋まるし。
もう1歩踏み込むなら、デッキ的に4ターン目以降に2コスト余る択が大体妥協プレイなので、法典腐りそうという判断。
一度タイミング逃したら、打ちに行かないと7ターン目くらいまで打てなさそう。

《アーマードバット》がうざかったら法典も考えます。

《セクメト》/《安息の狂信者》
一回返しても、お代わり来たらもう1枚ないとマウント変わらなくてもにょるからキライ。
入れるならセクメトだと思う。
わりと白牙とかリテュエル削っていいんじゃないかな…

機械テンポドラゴン

f:id:IKE_coj:20190327220322p:plain

★注目カード

フルメタルドラグーン・バイロン
《ドラゴニック・コア》

★考察

バイロン強すぎて先後どっちでも行ける。いやマジでバイロンやべーよ。
序盤捌いても後半にガルミーユやポセイドンといった環境にマッチしたバリューカードがあるため隙がない。
安定感と丸さと強さ。競技シーンで好まれそうなデッキタイプ。
他の機械テーマと比べてバイロンが単体で完結しているので、構築自由度が高いのもズルイ。

5ターン目まではひたすらに横展開を押し付けて盤面制圧を狙い、そのリードを使って1ランプ。
6ターン目をとばして5→7PPとなるように動く。

5ターン目に《ドラゴニック・コア》設置→バイロン進化→《マシンエンジェル》までキレイにつながるので、
5→7とばしは比較的容易。

あとは異界とポセイドンでマウントを取って、《天空の覇者・フォルテ》で〆る。
ここら辺は従来のテンポドラの流れと同じですね。変わらず強い。

フォルテがアジダハーカと違って貧弱な体力なので、更地にぶん投げるなら進化7/6にすること。体力4は3コストで取れるゲームなので、半端な投げ方は墓穴を掘る。
場を無視するのはさらに危険で、2枚目握っていて数ターン先のゴールが見えてないとキツイ。

★細かい調整意図

《慈愛の龍戦士》
バイロンを引けなかったときの進化バリューカード。
本人1/3で出てくる1/1が1点焼き持っているのは1/1/1環境において優秀すぎる。
バイロンとセットプレイできたら4/4,2/2,2/3,2/1の4面展開、バグってる。
しかもバイロンと慈愛両方処理要求だし理不尽だなー。

《暴竜・伊達政宗
忘れていません。10PPいかない構築なので意図してアウト。
枠としてはメカゴブ相互、わりとメカゴブ抜いて良さそうです。(バイロン引いたときに2/3→3/3になるだけの価値だから)
伊達入れるならロイとアンネローゼ入れてランプドラに変えるべきかな。
アイラなしのランプドラにこのビート環境がやれるのかは怪しい。

《竜の託宣》
間違って2枚なわけではないです。
1枚引いたら嬉しいけど2枚以上被ると場無視がキツイ環境になりそうなので、《ドラゴニック・コア》を厚くみての枚数。
2裏の託宣よりも、2はフォロワー→3裏の《ドラゴニック・コア》の方が顔を守りつつ4裏でバイロン+マシンダイバーを狙える。
《マシンダイバー》とオルカの4コスト2種入っていて2託宣狙いたくなる気持ちもとてもあるので、
明日手のひら返している可能性は高い。

ドラゴニュートの威圧》/《うどん》
諸説。色々脳内回しで悩んだが威圧にしている。
《侮蔑の嘲笑》は相手の先4の3面展開に後4でキレイに返せる点が優秀で時間稼ぎになる。
託宣やロイでの加速をあまり想定していない形なのでランプなしで役割もてるのも◎

が、ミラーのバイロンを返せない。わりとそこに尽きる
相手の体力を2点削れるのもデッキにあっており、
自分の場を巻き込まないのも結構重要なので、威圧に軍配。

《エンパイアドラグーン・エリオス》/ 《天翔けるドラゴニュート
フォルテパチンコ的に入れたくなる気持ちはよくわかる。
エリオス要れるなら異界相互枠ですが、7と8の溝はあまりに深く、カードバリューも歴然の差なので不採用。
ドラゴニュートは1枚なら入れてもいいかなー。
条件まず満たせない、満たした試合はいなくても勝ってる、というのが持論。

Tier1.5

機械テンポヴァンプ

f:id:IKE_coj:20190327220436p:plain

★注目カード

《魔眼の蛇神・メドゥーサ》
《真紅の抗戦者・モノ》

★考察

かなり強いのだが、他の機械軸と比較してTier1.5にしている。

というのも《真紅の抗戦者・モノ》の条件を満たすことを除けば、機械で統一していることに何もバリューがないからだ。
特に進化ターンのバリューが低すぎるため、後攻がとてもつらい。
ただ小粒の生き物並べ続けることしかできない。

先攻は《魔眼の蛇神・メドゥーサ》が強いし《麗しのサキュバス》もあるからどうにかなる。

デッキの運用としては、ミッドレンジネクロマンサーに近いような速度イメージになるので、
第一印象と違ってガン攻めデッキではなく長期戦をみた意識で回してみてほしい。

モノの条件を7ターン目に満たすのは結構難しいので、9ターン目以降にモノモノ→《ファースト・ワン》を狙うことになる。

ずっと横並びを続けて、横展開が捌けなければギルネリーゼで〆る。
返されたら《破滅のサキュバス》でマウントを取り返し、ギルネリーゼのドローからモノモノを狙いたい。

★細かい調整意図

《爆砕の傭兵・フィーナ》
『可愛いは正義のVよ!』はヴァンプのVだったのかー!?
大真面目に3枚投入。ないと死ねる。
始めに少し触れたが、場に影響を与える進化ボーナスが弱いクラスなので、
相手の横展開に一度対応しないと何もできなくなる。
メデューサも相手のトラフォやバイロン進化が先に行われていると、イマイチ強くないのはわかると思う。
メデューサを強く使うためにも一度フィーナで露払いをしたい。

バイロン+マシンエンジェルやメデューサは5/1マウントで返せる、
トラフォすら更地で返せる…フィーナがあまりに環境の答え。

ここで稼いだ時間で《メドゥシアナ》や《破滅のサキュバス》に繋げて、マウントを取り返そう。

機械ミッドレンジエルフ

f:id:IKE_coj:20190328001401p:plain
以下5デッキはデッキレシピのみとさせてください。
これまでの解説でどんな環境を意識しているのかわかると思うので、
細かいカードの採用意図は汲み取ってもらえるとありがたいです。

《デュアルフェンサー・クリフト》と《白華の弓使い》の進化ボーナスで防御性能は最高。
ただ自分からのマウント力がやや控えめなので、Tier1.5の立ち位置にした。
《クイーンセイバー・シンシア》で捲って、斧使いでリミット定めるコントロール寄りなプレイ。
優秀なフィニッシャーが欲しいところ。

ミッドレンジネクロマンサー

f:id:IKE_coj:20190328001410p:plain
《永遠の花嫁・セレス》がとにかく環境にあってる。セレス採用の関係でオルトロスは枚数調整。
レディグレイやイビルコフィンのリアニで《ゴーストライター》沸くのは地味強い。
《死の夢の少女》が強いので実はフランの枚数調整してもいいのでは?説。

ミッドレンジロイヤル

f:id:IKE_coj:20190328001421p:plain
従来のパワーはほぼそのままに《スカイセイバー・リーシャ》が強すぎて、
デッキとしては相当強化されている。
が、機械炎獅子ロイヤルに不利が容易に想像できるので、Tier1.5とした。
《白刃の剣舞》は環境に合ってると思う。

Tier2.0

スペル秘術ウィッチ

f:id:IKE_coj:20190327220542p:plain
強い動きはできるのだが環境には合っていない。先攻なら勝てそう。

アーティファクトネメシス

f:id:IKE_coj:20190327220552p:plain
つくったはいいが、正直コレジャナイ感。
一応ティルでリミット定めれそうな雰囲気だけ出しているのだが、それは幻想です。

先攻なら相応に強い動きができる。
2ターン目流体→《メカニカルガンナー》とか、
5ターン目《機械の加速兵》からの6ターン目加速+《機構の解放》で…坊主めくりかな。

従来のアーティファクトと違ってサーチフォロワー側が低コストなので、
中コストのアーティファクトを埋める方針にしている。

後攻はもう絶望的なんだけど《機動鎧装》+攻防ゴーレムがなんとかしてくれるよ。

最後走りになりましたが、少しでも得た知見があれば幸いです。
明日は5時半起きなのでおやすみなさい。