IKEのカードゲーム雑記

カードゲームについて不定期に意見を垂れ流す雑記です

【サンプルレシピ付】星神の伝説(SFL)徹底評価:ロイヤル編

前回に引き続き今回はロイヤル編です。

前置きはエルフ編で書いた通りなので、今回はささっと評価に移りたいと思います。


例のごとく「サンプルレシピだけみせろ」という人向けに、先に貼っておきますね。


ガウェイン軸ミッドレンジロイヤル

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※本記事に使用している画像は、すべて「サイコミ」の掲載から引用しています。

https://cycomi.com/


<評価基準>

S+、S、A、B、C、Dの6段階評価。構築戦でどれだけ採用率が高くなりそうかを基準にしています。

ロイヤルを例にすると


S+:強すぎる(ナーフ対象級)

例) ロイヤルは特になし

他クラスなら水竜神の巫女、魔将軍ヘクターなど


S:一線を画す高いカードパワーがあり、長期間に渡って主力として採用されるであろうカード

例) レヴィオンセイバー・アルベール


A:コストを超えたカードパワーがあり、時々の環境で主力として採用されるであろうカード

例) 円卓の騎士・ガウェイン、シンデレラ、トランプナイト招集、赤ずきん・メイジー、ルミナスメイジ、レヴィオヴァンガード・ジェノ


B:環境に採用される十分なパワーを持つカード

例) アレキサンダー、不滅の英雄ローラン、ファングスレイヤー、レオニダス、渾身の一撃、火遁の術、旋風刃、若き鬼狩人・モモ、ニンジャアーツ、ブリッツランサー、旅ガエル、マスタークノイチ


C:最終的に環境に残らないかもしれないが、選択肢には入るカード

例) ジョリーロジャー、シャドウアサシン、刃ネズミ、サムライ、ネイビーガード・シモーヌ


D:不採用

例) 天空城


静かなる炎将・マーズ

評価A

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非常に使いやすい優秀なレジェンド。その分カードパワーは昨今のアッパー調整を考えると控えめ。

≪サラマンダー・ブレス≫や≪イスラーフィール≫の登場によりAOE2点に耐えられるかどうかは雲泥の差。味方の体力強化により、不用意な≪竜の闘気≫を盤面で咎められそうです。


既に場にいるロイヤルフォロワーを強化できれば先攻の有利トレード祭りで、S評価だったのだが、そこは自粛している感がある。きっとテスト段階ではそういう時期もあったのではないだろうか。


先攻3ターン目にこのカードを着地させてからの≪レヴィオヴァンガード・ジェノ≫は非常に強力。5/4になり2/3をトレードしても体力が2残るため≪天弓の天使・リリエル≫進化で返されなくなる。また、マーズを無視してジェノを進化で攻撃しようものなら6/4となり有利トレードはまずできない。


とはいえ序盤に出しても活躍できるターンは限られている(3裏で除去スペルを使われ、何も仕事しないことは容易に想像できる)ので、このカードの真価は中盤の複数枚プレイにあるだろう。


≪円卓の騎士・ガウェイン≫によりコストを下げれば6ターン目に≪ルミナスメイジ≫と同時展開可能なため、2/3、2/4、3/2(+ノーコスト進化)と、強固な盤面を形成可能。

また、同弾の≪プリンセス・ジュリエット≫と≪ロードジェネラル・ロミオ≫との同時展開で2/3、2/4守護、2/3疾走。そのままジュリエットに進化を使い、ロミオに守られつつ4/5で顔を取りに行く動きはシンプルかつ強力。

通常7ターン目、ガウェインでマーズのコストを下げていれば6ターン目にこの展開が可能となる。


手札消費は激しいため、油断は禁物。コントロールロイヤルや白狼エルフが流行りそうな環境のため、捌かれてもなんら不思議はない。手札補充の算段はしっかりつけておきたい。


その点は≪太陽の槍・ルー≫、≪兵士徴収≫、≪アドバンスブレーダー≫と優秀な2ドローカードを保有するロイヤルなので、うまく息継ぎをしていきたいところ。


バルバロッサ

評価A

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コントロールロイヤル復権を支える1枚。ロイヤル版の≪ウロボロス≫ともいえるようなカードで、中盤〜後半まで安定して活躍が期待できる。


コストを下げるタイミングは次の自分のターン、の相手ユニットの数をみるため、次の相手のターンの展開を大きく抑制できる。

2コストで5/4突進は破格のパワーなので、本来は横に添えておきたかった2/2/2、などのプレイを抑制できるだろう。


また、≪詠唱:獣姫の呼び声≫のターンに合わせるような形でプレイすれば、相手の行動をかなり制限できる。


他にも、本来はこちらからトレードに行くべき盤面で、あえて顔面を攻撃し、ユニットの数を減らすために相手にトレードさせる、という戦術もとれるため、応用の幅は広い。


コントロールロイヤルが流行れば湧いてくる、ドラゴンやネフティスなどの除去主体のデッキにはあまり強くないカードで、複数枚引くと使いづらいため、採用枚数は環境をみて調整していきたい。


8コストで帰ってきても一度≪抜刀術≫で場に出して手札に戻せば5コストに戻る(はず)なので、覚えておきたいテクニック。

死んでしまえば当然、3体以上の制約を、再び相手に要求できる。


太陽の槍・ルー

評価A

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1/2になった≪メイドリーダー≫にエンハンス2ドローまで付いたのだから弱いわけがない。

≪レオニダス≫と≪円卓の騎士・ガウェイン≫軸の大幅な強化が期待でき、新時代のロイヤルを支える一枚となるだろう。


兵士やニュートラルの枚数を増やし、指揮官のサーチ先を狙ったカードに絞ることも可能なので、そこは構築力の見せどころ。うまく≪アドバンスブレーダー≫と相互サーチすれば、手札が枯渇することはないはず。


両方の指揮官サーチを絞ると構築の制限も強くなるため、使いやすいのは6コスト以上の指揮官を絞ること。エンハンス効果は自分で発動の有無をある程度コントロールできるので、狙ったタイミングで強力なフィニッシャーを引き込みたい。


今回のサンプルレシピはこの運用を想定していて、5コスト以下の指揮官は絞っていない。サーチ先を絞ってガウェインが弱くなっては本末転倒だからだ。


ペルセウス

評価B

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進化時におまけがついた≪ヴァンガード≫。

と聞くと微妙に思えるが、指揮官というクラスが運用を大きく変えていて、中盤も強く使えるカードとなっている。


≪円卓の騎士・ガウェイン≫の効果でコストが0になることが何よりの違い。同指揮官の≪ルミナスメイジ≫との同時展開により場に3体、もう一体いるだけで条件を満たしつつ無償進化で4/4守護、ルミナスメイジを守る強力な盾になるだろう。


≪次元の魔女・ドロシー≫や≪黄金卿の獅子≫しかり、環境を支配するビートダウンは、いまやコストの踏み倒しが必須。≪円卓の騎士・ガウェイン≫を強く使う意味でも、積極的に採用しておきたい。


とはいえ1/1/2であることに変わりはないので、コントロールロイヤルなど重めのデッキには入らない可能性も十分あり、B評価としています。


円卓会議

評価B

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今弾の3コスト指揮官軸を支える一枚。主なサーチ先は同弾のマーズ、ロミオ、ジュリエット。


ざっくり強さを説明すると1コスト軽い≪アルビダの号令≫。

(ロミオとジュリエットがセットなら2/3守護、2/2疾走と、打点の1低いアルビダ)


ロミオ2体やジュリエット2体も単純に強いのだが、気をつけたいのはマーズ2体。処理の裁定に確証はないが、おそらくこのとき互いにマーズの効果は発動しないので、返しのターンには両方処理されてしまうだろう。


マーズのことを考えると最速ではなくPPに余裕のある7ターン目くらいから使うとさらに強く使える。上振れを期待してもいいのだが、プレイタイミングには気をつけたい。


また、目に見えて実感はしにくいが、デッキの圧縮効果も3コスト2枚となれば馬鹿にできない。デッキに指揮官がいなければ本当に弱いカードになるので、採用枚数には注意。


クーフーリン

評価A

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コントロールロイヤルだけでなく全ロイヤルの大幅な強化。今後は当たり前のように3枚採用されるであろう優秀カードです。

3/1のスタッツならレジェンド枠でも違和感なかったくらいです。


≪死の舞踏≫や≪ツバキ≫のように意図的なメタカードを積むことなく、自然と≪バハムート≫に対処できるのは、あまりに有用。

勿論、前述の2枚や≪若き鬼狩人・モモ≫とも併用して徹底的に対策するもよし。それでも事故にならないのが“生きてる除去”の強み。


2/2/1のスタッツの低さが気になるかもしれませんが、そもそも採用枠はユニットではなく単体除去。2表で引いても使える除去として、まずは≪渾身の一撃≫や≪火遁の術≫と入れ替えるとスマートだろう。


プリンセス・ジュリエット

評価B

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2コストとしても使える≪ノーヴィストルーパー≫。と聞けば、未だに採用候補になるノーヴィスを考えても十分な強さ。


指揮官なので、≪ホワイトジェネラル≫や≪フェンサー≫によるバフを与えられないため、ノーヴィスとの住み分けはしっかりできている印象。アグロなら両方積むのも視野に入る。


コスト軽減はあくまで「元のコストが3なら」なのでガウェインで最初から2コストになっていたらそれ以上は下がらないので注意。なんとなく自粛している感がある。


ロードジェネラル・ロミオ

評価B

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コスト2としても使える≪風の軍神・グリームニル≫。進化を使ったユニットの横に添える守護が優秀なのはグリームニルが証明している。


≪円卓会議≫で書いたとおり、このカードとジュリエットを同時にプレイすれば1コスト軽い≪アラビダの号令≫。手札消費は激しいが、テンポ面の優秀さとしては十分だろう。


星の鎧

評価C

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いぶし銀の活躍をするカード。入れても1枚かな。2/2に使って相手の2/2と相打ちすれば「相手の能力で選択できない」のおまけが残るので、コスト分の仕事はするはず

バフが+1/2なら採用されてたと思う。


武装強化≫、≪プリンセスキス≫に続くバフカードのため、2pickでバフの引きすぎによる事故は要注意。これにシルバー枠潰されるのは邪魔だなぁ、と正直思う。


余談ですが、「相手の能力で選択できない」はそろそろキーワード能力(守護、疾走みたいなやつ)に加えてあげてもいいと思う。ブログ長くなるし。


フレイルナイト

評価D

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特別弱くはない。でも構築では使わない。


実質3/2で≪フェアリー≫や≪フォレストバット≫がいくら束になっても倒せない。そう聞くと≪教会の護り手≫を彷彿させるが、自分から殴らないといけない上に2/2と相打ちなので雲泥の差。


角冠の王

評価C

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今弾の“2pickの破壊者"。ブロンズで強すぎるカードは個人的にそう呼んでます。

≪旅ガエル≫とか≪アックスデストロイヤー≫とかね。


ロイヤルはブロンズの≪イスラーフィール≫を手に入れてしまいました。

進化で攻撃すればAOE2点、進化権が残っていなくても1点、1コスト軽いと、単体ではイスラーフィールより使いやすいまである。


実は構築戦でも、ロイヤルでこの働きをできるカードは意外とない。採用の余地がありそうなのでC評価です。


ポルックス

評価B

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ニュートラルロイヤル強化の一枚。条件が非常に緩いわりに6/6突進という優秀な能力。体力最大の≪ブリキの兵隊≫を取れるのは偉い。


場にニュートラルが必要な条件も、≪赤ずきん・メイジー≫の運用経験から、あまり難しくないことは知っての通り。とはいえこのカードを警戒してニュートラルを削りに来ることは十分予想されるので、1裏の≪ゴブリン≫をあえてプレイしない、などの戦術もしっかり覚えておきたい。


抜刀術

評価A

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コントロールロイヤルの復権を後押しする、強力なスペル。ロイヤル版≪サハクィエル≫とも言えるカードで、盤面マウントは取れない代わりに破格の5コスト。


アレキサンダー≫を降臨させればあのテミスの審判を凌駕する5ターン目の全除去。≪ボーンキマイラ≫や≪骨の貴公子≫がいても骨すら残しません。

コントロールロイヤルをアグロメタの立場として復権させたい意図がみえます。


このカード一枚で盤面マウントが崩されるため、ミラーでのミッドレンジロイヤルはコントロールロイヤルに非常に苦しい戦いを強いられそうである。元々アレキサンダーもキツイのに。


≪ファングスレイヤー≫で3点の≪死の舞踏≫、≪ドラゴニュート・シャルロット≫で4点スペル、≪角冠の王≫でAOE1点などが、他の狙い目か。

8コストになった≪バルバロッサ≫のリサイクルにも優秀。


≪レオニダス≫ラストワードは、決まればゲームが傾く。必殺持ちを狙う他、効果を発動して進化した≪ビューティ&ビースト≫と相打ちできれば、勝利は目前だ。


また、新環境の超強力なレジェンド≪滅殺の鎧≫をレオニダスで討伐する機会も30戦に1回はあるかもしれない。見逃さないようにしたい。



<総括&サンプルレシピ>


新弾ではコントロールロイヤルと、ガウェイン軸の強化が光る追加です。総じて昔の惜しいレジェンドカードたちを一線級に引き上げるナイス追加と賞賛を送りたい。


獅子ビショップやニュートラルウィッチ、土ウィッチなどに対アグロの立ち位置を奪われ、使用率が低迷していたコントロールロイヤルですが、抜刀術アレキサンダーや≪バルバロッサ≫により、強みを取り戻しつつあります。

エルフに対して強力な≪不滅の英雄・ローラン≫も再評価されそうです。


≪円卓の騎士・ガウェイン≫はこの弾のレジェンドで出るべきだったのでは?と思うくらい、満を辞しての本領発揮。ニュートラルロイヤルとはまた違う、コストの踏み倒しの強さをどこまで出し切れるか、今から楽しみです。


最後にサンプルレシピを再掲して終了。

デッキの運用方法はこれまでのカード解説を意識すれば特に難しくない、扱いやすいデッキです。

コントロールロイヤルの流行り具合に注意して使ってみてください。


ガウェイン軸ミッドレンジロイヤル

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それではまた。