IKEのカードゲーム雑記

カードゲームについて不定期に意見を垂れ流す雑記です

【シャドウバース】蒼空の騎士 注目カード 徹底レビュー 【ローテーション/2Pick】

今回は2018/6/28(木)にリリースされる第9弾カードパック『Brigade of the Sky / 蒼空の騎士』の徹底レビュー記事です。
「明確に、実戦的な視点で」をモットーに、1枚1枚丁寧にレビューしていきますので、参考になれば嬉しいです。

なお、本ブログに掲載している画像は「Shadowverse公式Twitterアカウント」様と「サイコミ」様より引用しております。
Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) | Twitter
Brigade of the Sky / 蒼空の騎士 | サイコミ

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最終更新日:2018/6/26 (火)
ネクロマンサー/ヴァンパイア/ビショップ/ネメシス更新

カード評価基準

S~Cの4段階評価です。
ローテーションは結構細かく書いていますが、2Pickは数字評価のみ。
ローテーション向けに書いている文章を2Pick環境に置き換えて読めば意図は何となく伝わると思うので、伝われ。

なお、評価がぼやけないように、4段階バシッと区切ります。
「A+」や「S-」にような曖昧な評価で予防線張るダサいことはしません。

自分の評価に自信を持って生きていきたい。

【ローテーション】

評価 説明 カード例
S デッキタイプそのものを底上げし、Tierランクを変え得るレベルのパワーカード 魔将軍・ヘクター、スカイフォートレス
A Sには一歩劣るが、十分強力なパワーカードや、2~3積みが当たり前になるであろう基本パーツ ベレヌス、魔導狙撃手ワルツ
B 環境次第では採用されるであろう優秀なカード 漆黒の剣鬼、逆境への対処
C 「カードが足りないから」という理由でないと採用は難しい 夜想の死神、王城の守衛

【2Pick】

評価 説明
S 見えたら即ピックしていいレベルのパワーカード
A Sほどではないが十分強力。2枚セットならS1枚より優先してピックする可能性もある
B 無難に活躍する良カード
C 頼むから掲示しないでください

エルフ

神殺しの狩人・セルウィン

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :S★★★★】
注目関連カード
《導きの妖精姫・アリア》
《妖精花》
採用デッキタイプ
ミッドレンジエルフ
コントロールエルフ
OTKエルフ (アンリミテッド)

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考察

試合を通して活躍する非常に汎用性が高い強力なカードです。
今後多くのエルフデッキから登場することが予想されます。

  • 4ターン目まで:2コスト2点除去
  • 5~6ターン目:有効な手がない場合に、最低限の進化5/7守護として活用
  • 7ターン目以降:4点焼き・3/5守護
  • 9ターン目以降:単体6点焼き・全体2点・3/5守護

「微妙じゃない?」みたいな評価も聞きますが、このカードはフィニッシャーではなくデッキ全体をギュッと引き締めるつなぎのカードです。
デッキがハンバーグならこのカードはパン粉。レジェンドカードには主役級のひき肉を期待しがちですが、役割が違います。

蒼空の騎士のレジェンドカードにはこういったカードが多いですね。
(フィニッシャー級のカードデザインに苦しんでいるようにも見えますが…)

しかし、このカードはパン粉でありながらも、後半にはパン単体として焼きあがる優れもの。

特に《騎士王・アーサー》に対する解答を得たのは大きい。
依然として最速7ターン目のプレイには間に合わないので、1枚目登場までに盤面のリードを奪う必要はありますが、
1枚目を何とか捌いたあとのおかわりアーサーをこのカードで牽制できるようになりました。

今までのエルフは「《カシオペア》の火力を上回る、横並べ盤面を返せない」という明確な弱点があり、
ミッドレンジロイヤルに不利を強いられてきましたが、このカードの登場により緩和されそうです。

新環境のミッドレンジ~コントロールエルフの受けをさらに広くする1枚。
《クリスタリア・エリン》や《ジャングルの守護者》といった連打してるだけで勝てるクs…パワーカードは減ってしまいましたが、
玄人好みの丸いデッキとして十分環境に食い込みそうです。

運用上の注意点

コスト比としてはそれほど無茶苦茶なカードパワーは持っていません。
そのため、何も考えずに3枚採用するべきかは検討が必要そうです。

基本的には4点焼きをメインに使いたいカードですが、そのまま最速7ターン目で使ってもあまり強くありません。
7コストで4点焼き4/4フォロワー…《ドレッドドラゴン》ってカードいましたよね?あのレベルです。

アクセラレート効果も過信は禁物。

最近、2点ダメージの信頼性がどんどん低くなっているためです。
《刃ネズミ》は勿論《歴戦の鷹匠》《銀氷のドラゴニュート・フィルレイン》、
今弾で追加された《心眼の双葬女・レディ・グレイ》など2コストフォロワーの流行は1/3になってきています。
2/2/2基準でマリガンすると痛い目を見ることは明らかです。

《森荒らしの報い》の採用枚数の変遷を考えても、2コス焼きとしての枠で採用するとデッキバリューを下げる懸念があります。
アクセラレートはあくまで保険、として考えておくべきでしょう。

関連カード

前述のとおり、最速で使ってもあまりバリューの高くないカードですが、
《フェアリーウィスプ》を絡めると話は変わってきます。

最も現実的なのは《導きの妖精姫・アリア》でしょう。
後攻4ターン目に進化し、そのまま5ターン目に4点焼き+1/1,1/1,3/5守護という強固な盤面を形成できます。
手札にため込んでおくことで7ターン目のアーサーに対しても対応可能です。

もしくは《妖精花》を対空射撃で使いまわして後半戦に向けた準備を整えるのも有効でしょう。

セルウィンを強く使うならば、これらのカードも何枚か仕込んでおくとよさそうです。

絢爛の紡ぎ手・コルワ

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :A★★★☆】
注目関連カード
《ホワイトヴァナラ》
《心優しきエルフ・フィト》
百錬のアーチャー》
採用デッキタイプ
ミッドレンジエルフ
コントロールエルフ

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考察

手札に加えるのはフィルです。フィルレインではありません。

デッキタイプの存続を危ぶまれたコントロールエルフを、新たな形で再生させる1枚となる強力なカードです。
これ1枚でゲームを決めることはできませんが、代わりに《ホワイトヴァナラ》が暴れてくれます。

この手のリーダー能力付与系カードの弱点として「進化権を使い切った後半で引くとバリューが下がる」という問題がありました。
(単純に、その試合中に効果を発動するターン数が減るからです)

しかし、このカードはエンハンス効果でその弱点もある程度緩和しています。
進化権がなくても8コスト4/4→フィル×3で4/7設置すれば、
次の相手ターンに4点以上のダメージを受けた瞬間に迅雷が如くサルベールが10点叩き込んできます。

ライフ10点以下では迂闊に攻めることもできなくなる、かなり厄介な状況を強いられるため、
エルフ相手へのライフ10点以下というのは新たなボーダーラインとなるでしょう。

運用上の注意点

このカード1枚では盤面に何も影響を与えない点、これに尽きます。
考察した内容はあくまでこちらが攻めている状態を前提にしており、
攻められているときにこのカードを出す余裕はありません。

シーソーゲームをなるべくこっち有利に、最低限でも均衡を保つゲームプランを立てられるかどうか。
このカードを強く使えるかはプレイヤーの腕の見せ所です。

関連カード

《ホワイトヴァナラ》はいうまでもありませんが、《心優しきエルフ・フィト》や《百錬のアーチャー》とのコンボも強力です。
フィトと組み合わせればフィルが《知恵の光》に、アーチャーであれば《エンジェルスナイプ》のように働きます。

セルウィンやサルと組み合わせるだけでも十分強力ですが、
これらを入れておくことでさらにコルワを活かす構築になるでしょう。

ロイヤル

高潔なる騎士・レイサム

【ローテーション:B★★☆☆】
【2Pick    :B★★☆☆】
注目関連カード
《狼牙の剣士》
《オースレスナイト》

採用デッキタイプ
ミッドレンジロイヤル

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考察

ゴリラがすぎる。なんだ8/7って、どうせ単体除去でやられるからってヤケクソな脳筋である。

弱いとはいいませんが、既存のミッドレンジロイヤルには採用しづらいため評価は低めです。
アクセラレート効果があるため、とりあえず2コスト2/2/2枠に入れたくなりますが、その運用はやめておきましょう。

《神殺しの狩人・セルウィン》の項目でも記載したとおり最近の流行は2/1/3です。
その2/1/3に一方的に取られるため、後攻ではプレイしづらくなります。
盤面の取り合いが特に重要となるロイヤルは、そういった細かい不利トレードが敗北に直結しかねません。

また、《騎士王・アーサー》でサーチする2コストフォロワーが足りなくなるため、
この観点からも2コスト枠はあてにできない。
まさか、このゴリラのために騎士王様を抜くなんて有り得ないですし。

となると8コスト枠として使わないといけないわけですが、
そのコスト帯は《スカイフォートレス》や《ドラゴンナイツ》と激戦枠。

進化権がないと何もできないこのカードの出番は限られてくる。
シャドウバースは筋肉だけで活躍できるゲームではないので、《翠嵐の斧使い》の爪の垢を煎じて飲むといいよ。

まじめな話、ピン差しであれば一考の余地はありそうです。

運用上の注意点

前述のとおり、進化権がないと出すのが難しい点です。
このカードを着地させるためには進化権を残すか、相手にこっちの盤面を崩すことに手一杯になってもらうしかありません。

アーサーを全体除去で処理させてからの設置がよさそうですが、このカード自体はアーサーと相性がよくない。
というか、更地なら《ドラゴンナイツ》したほうが強いでしょうし、やっぱゴリラはゴリラだ。

関連カード

《狼牙の剣士》が《大鎌の竜騎》として使えるようになります。
《オースレスナイト》は2点疾走になり、そのまま《スカイフォートレス》につなげることで、疾走5点と4/5守護を立てる強力な攻めを展開できます。

と書くと強そうだが…そもそもこれだけ弱点がある。

  • 着地させたあとに使うカードを意識的に採用しないと強く使えない
  • そのくせ寄せたカードが支配的に強くなるわけではない
  • 進化権がなくなった瞬間、本人を着地させにくい

《幽霊支配人・アーカス》から学んでくれ。

真紅の穿光・ゼタ

【ローテーション:S★★★★】
【2Pick    :S★★★★】
注目関連カード
《空の指揮官・セリア》
採用デッキタイプ
ミッドレンジロイヤル

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考察

素晴らしい、わかってらっしゃる。
ミッドレンジロイヤルの弱点 (以下2点) をきれいに埋めてくれる強力なカードです。

  • 6ターン目がいまいち強くないので暇しがち
  • 更地からの打点力がなく、唯一のセリアもアーサーで引いてしまう

5ターン目に大型フォロワーを置いたら《ランサー》が宝具を投げてくるし、
中型以下を置いておくと、ゼタで有利取られてアドバンテージを稼がれる、となんとも理不尽だ。

10PP溜まると、さらに手が付けられない。

《不滅の群青・ベアトリクス》が守護を無視して4点→余った6PPで《ランサー》や《バルバロッサ》で盤面を処理と、適度に場をいなしながら打点を稼いできます。

次のターンには2枚目以降のゼタで追加4点と、ロイヤル側が攻めている状況であれば、ライフを盾にするこの戦法で(盤面が完全に返されたあとでも)残った体力を押し切ってしまえそうです。


《ルミナスメイジ》《円卓の騎士・ガウェイン》《援護射撃》と団塊の世代が退任なされるので、枠はいくらでも空いています。
とりあえず3枚突っ込んでいいでしょう。

環境をみて2枚に減らす可能性はあるかもですね。

運用上の注意点

あまり弱点らしい弱点はないのですが、効果の発動には攻撃が必要な点には注意です。
更地でプレイすると十分に効果を発揮できません。

ギガントキマイラウィッチが流行る環境になると、この部分がネックとなるかもしれません。

関連カード

単体で完成されているのでコンボらしいコンボもないのですが、強いて言えばベアトリクスを《絶望の使者・セリア》で使いまわすと非常に強力。
4/2→3/4で7点疾走からの次のターンもう一度4点疾走。いままでのように「盤面さえ処理し続ければ勝てる」とはいかなくなりそうです。
ロイヤル太し。

ウィッチ

絶望のキマイラ

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :B★★☆☆】
注目関連カード
《無貌の魔女》
採用デッキタイプ
ギガントキマイラウィッチ

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考察

《キマイラ》が抜けたことで大きな弱体化を受けるギガントキマイラウィッチ。
《キマイラ》の調整版にも見えますが、その実全然違うカードです。

《キマイラ》との相違点は要求スペルブーストの最低回数と、最低コストが6PPであること。
《マジックオウル》で加速からの5ターン目プレイ、なんて高速展開はできないため、対アグロ性能に大きく差が出ています。

また、3点ダメージを与えられるのがスペルブースト6回からとかなり重い条件です。
しかもその状態でプレイしても、6/6/6の3点焼き止まり。
弱いとは言いませんが、お膳立てした割にはパワー不足と言わざるを得ません。

本領を発揮するのは9回ブーストしてからで、3PP3点焼き6/6となれば強いのですが、
それでもライフを盾に無視してフェイスを攻められると防戦が続いてしまいます。
12回スペルブーストしたときは流石に暴れで、《炎の握撃》や《ウィンドブラスト》で盤面を除去されながらの6/6疾走はあまりの暴力。
一転、相手に守りを要求します。攻撃は最大の防御。

ただ12回スペルブーストはかなり遅いターンになります。
例えば後攻で《知恵の光》→《マジックミサイル》→《アイシクルランス》→《マジックオウル》進化&スペル1枚、と繋いでもブースト6回です。
この流れでやってることはフォロワーの除去2体なので、相手がアグロやミッドレンジであれば押されていることがわかります。

それらを捌きながら除去して…とよほど都合がよくなければ、疾走付与は最速で7ターン目、平均的には8ターン目でしょうか。
となると、相手の攻めを捌く手段としては《絶望のキマイラ》以外で対応し終わっていることになりますね。

このカードはゲーム後半で使うものだと考え、《キマイラ》の枠には《アイシクルランス》《ノヴァフレア》などの除去カードを積まないと、
対ビートダウンは厳しいでしょう。

あくまで《ギガントキマイラ》の補助、または引けなかった時のサブフィニッシャーとしての立ち位置。
「9ターン目まで耐えないと勝てないデッキ」という弱点は変わらなそうです。

《キマイラ》のおかけでアグロに対しても何とかなっていた節はあるので、
ギガントキマイラウィッチを選択するときは、今まで以上に鋭い環境読みを要求されそうです。

運用上の注意点

当たり前ですが、PP3回復はプレイしたあとです。3コストでプレイすることはできません。
そうそう勘違いはしないと思いますが「うっかり5PP以下にしてプレイできない」なんてならないように。
《白と黒の決闘》エンハンスで覚えがあるそこのあなた、要注意です。

関連カード

スペルブーストが必要、という意味では関連カードは腐るほどありますが、それは周知の事実。

思いついたネタとしては《無貌の魔女》からの疾走《絶望のキマイラ》連打。
「絶望を与えて!」って感じで気持ちよさそう。
10回スペルブーストなので10ターン目に追加2回スペルブーストは必要です。
手札に低コストスペルは必要ですが、握撃や知恵、マナリアなど色々あるのでまぁ大丈夫でしょう。

《才能の開花》でEP回復手段も得たので現実味は上がったのですが、《フレイムデストロイヤー》並べたほうが強いですね、閉店。

神託の妖童・アルルメイヤ

【ローテーション:B★★☆☆】
【2Pick    :S★★★★】
注目関連カード
《ゴブリン》
《ワイズマーマン》
採用デッキタイプ
ギガントキマイラウィッチ
マナリアウィッチ

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考察

「はぁ、毎ターンスペルブーストor6枚までドローとか強すぎだろ!?」と言いたくなるけど、まぁ落ち着けよブラザー。
デウスエクスマキナ》がちゃんと環境に収まるゲームだよ?

あらゆるウィッチデッキに採用を検討できる良カードだと思うのですが、個人的にはそれほどぶっ壊れではないと踏んでます。

まず、ギガントキマイラウィッチでの採用を検討しましょう。
この場合、手札を5枚以下にすることは考えにくいので「毎ターン1スペルブーストがどれだけ強いか?」が論点です。

尚、進化時にも同様の効果が発動するので、6ターン目であればスペルブースト2回です。

ただ6ターン目にこのカードの進化パンチで事なきを得るほど盤面に余裕があるなら、そもそも…な気がしています。
《宿命の語り部・ルーニィ》も進化権がなくなった瞬間出す暇がない現状に6コスト。
最速で引けば流石に強いのですが、後半に引くキツさを考えると1~2枚の採用で試してみたいところです。

また、ギガントキマイラウィッチは極論「9ターン目まで耐えるかどうか」のゲームです。
そうするとこのカードのスペルブーストは最速プレイでも6→7→8の3回しか恩恵がないことになりますね。

もちろんそう単純な話ではないですし、僕の考察は弱いところばかりを付いている感じでズルイのですが、
ギガントキマイラウィッチでの採用はピン差しが良さそうに思います。
《絶望のキマイラ》が重いこともあってこれ以上の重いカードはちょっと…ね。

では、それ以外のデッキ。つまり手札を減らす秘術ウィッチやマナリアウィッチでの採用です。
個人的にはこっちに期待しているのですが、《オズの大魔女》という強力なライバルがいます。
現実の6枚より、虚構の5枚を僕は欲します。

となると正面から比較するのではなく、今まで大型スぺルの採用を当たり前に考えていた構築を見直すべきかも。
そうすれば、オズとの差別化を図りつつも手札補充の役割を得ます。

とはいえ、引いた手札を1ターンに2~3枚使っていかないとこのカードの強みは活かせないわけで、
となると3コスト以下で強いカードを多く採用しないといけないのですが、《夜の魔術師》とか落ちた後ですからね。

ということでテキストのインパクトよりも全然普通の強さだと思います。

尚、2Pickでは最強です。
デウスエクスマキナ》と違い手札を余らしたまま無駄引きして山切れを起こす心配がありません。
ジリ貧という概念から解放され、デッキ30枚で負けてないかぎり負けないゲームになります。

運用上の注意点

強いていえば進化権がないと盤面に干渉できない点でしょうか。(今弾のレジェンド、同じことばかり言ってんな…)
「6コストで速効性に欠ける重いカード」であることは十分認識したうえで、採用枚数を検討しましょう。

関連カード

《ゴブリン》だね。いや、ネタではなくてね?
手札補充効果は素直に強いので、アリス・ヘクトル・プリスを採用したニュートラルウィッチで使うと意外と強いんじゃないでしょうか。
《言霊使い・ジンジャー》がいなくなり、油断している相手の意表を突けるかもしれません。

…勝てるとは言ってないからね?

ドラゴン

大いなる調停者・ゾーイ

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :B★★☆☆】
注目関連カード
《ドラゴニックシンガー》
《テールスイング》
《リントヴルム》
採用デッキタイプ
ランプドラゴン
リントヴルムドラゴン

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考察

今日も一日が…すいません。いやグランブルーファンタジーチュートリアル+アニメ第1話しかみていないので、あんまりキャラ知らないんですよね。

色々書いていますが、疑似エクストラターンです。
相手に防御する準備をしっかり与えているのが良心的。
無双竜機ボルバルザーク》ってカード知ってます?
デュエルマスターズにそういうカードがあったんですけど、こんな優しい効果ではなかったよ。

アクセラレート使用後を仮定すると、このカードで疾走6点→次のターンにアジダハーカ6点で12点。
大型疾走連打でゲームを決める非常に強力なカードです。

引きさえよければゾーイ→ゾーイ→ゾーイ…なんて芸当も可能。

普通のランプドラゴンデッキに採用しても十分強いのですが、
1~2枚採用したゾーイをアクセラレートで戻してまた引く…というのは流石にe-Sportsが過ぎます。
《ドラゴニックシンガー》や《テールスイング》も併せて採用して、10コスト7点疾走→エクストラターンで使いたいですね。

《リントブルム》デッキならば、迷わず3積みがいいでしょう。
アクセラレートがさながら《知恵の光》として機能しつつ、もう一度引いてくることができれば、ゾーイ→《邪竜・リントヴルム》で16点フィニッシュが見えてきます。
うーん、超越ウィッチみたいなデッキになってきたな。そういうのはギガントキマイラウィッチだけで十分なのだが…。

同弾レジェンドの《アドラメレク》との相性も抜群で、運営の熱い《リントヴルム》推しを感じられます。
でも、そんな面倒な準備しなくても《竜の峡谷》っていう最強カードと《アジ・ダハーカ》投げてたら勝てるんだよね。

結構なヘイトカードになる可能性もありますが、気持ちよさと強さの良いバランスが取れたカードに収まるのではないでしょうか?

運用上の注意点

相手の場に守護フォロワーがいるだけでかなりプレイしづらくなり、
ゾーイプレイ後に守護フォロワーを並べられても、一転自分がピンチになります。

純粋な疑似エクストラターンとして算段を立てられるのは、《邪竜・リントヴルム》を構えているときくらいでしょう。

それでもリーダー回復でズラされる可能性はあるので、相手クラスの返し札をよく考慮して期待値の高い詰めを心掛けましょう。

関連カード

考察欄で語った通りですね。このカードを強く使うには《ドラゴニックシンガー》や《テールスイング》は必須。
特に5コス単体除去である《テールスイング》は《大鎌の竜騎》が担っていた単体除去枠を埋めてくれるため最有力です。

アンリミテッドなら《鳳凰の庭園》で楽しい楽しいゾーイ連打が遊べます。
ローテーションは《財宝の地図》で宝探しといきましょう。

アドラメレク

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :B★★☆☆】
注目関連カード
《リントヴルム》
《大いなる調停者・ゾーイ》
《ブレイジングブレス》
採用デッキタイプ
ランプドラゴン
リントヴルムドラゴン

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考察

光る《ドレッドドラゴン》なんて言わせない非常に強力なカードです。

ドラゴンクラスはPP加速があるため、このカードのプレイは6ターン目として考えていいでしょう。
《まどろみの白竜》《銀氷のドラゴニュート・フィルレイン》《斬竜剣士・ロイ》と最近のドラゴンカードは何かとスぺルやアミュレットがセット。
このカードをプレイする頃には概ね3回はプレイしていると思うので、3/6で3点焼き。十分強力です。

もちろん《大いなる調停者・ゾーイ》のアクセラレートが上手くPPの隙間を埋めるともっとカウントは進んでいると思います。
4/6で4点焼きまで届けば一級品のカードパワーです。

7コスト帯でこのカードの存在がちらつくのも相手からすると相当厄介で、《竜の峡谷》を置かせないための強気な盤面進化が切りにくくなりました。
《大鎌の竜騎》の睨みがなくなってやっと安心した矢先にこれだよ。

しかもアクセラレートで《精神統一》になるスキのなさ。《純心の歌い手》の枠を少し削れば3積みも十分可能です。

運用上の注意点

ダメージ量と攻撃力、その両方がそれまでの試合展開に大きく左右される点です。

5ターン目は《護国真龍・スカーサハ》のターンなのでスペルは切りづらいとなると、
2~4ターン目にうまくスペルをプレイできない場合、その性能が大きく下がります。
そういう流れになった場合、このカードのプレイターンはもっと後半になるでしょう。

「下振れしたときに、さらに下振れを引き起こす性能」だということは十分理解しておくべきです。
強いからと適当に3積みせず、デッキ全体のバランスを見て採用枚数を調整しましょう。

関連カード

《ブレイジングブレス》を挙げておきます。非常に相性がいいです。
単純に《アドラメレク》を強化する意味で序盤にスペルをプレイすることは有効ですし、
自身のアクセラレートによるドロー2で生んだ盤面ロスもカバーしてくれます。

手札枚数が減るため採用枚数が減り気味だったブレブレの3積みが検討できそうですね。

ネクロマンサー

永遠の決闘者・モルディカイ

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :B★★☆☆】
注目関連カード
《永劫を求む者・ケリドウェン》
《死竜の使い手》
《怪物の少女・フラン》
《消えぬ怨恨》
採用デッキタイプ
アニメイトネクロマンサー

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考察

《ゼウス》様が過労s…定年退職なされて、デッキタイプごと消えそうだったリアニメイト軸の新フィニッシャー。
しかも、俺たちのモルディカイ!イラストもかっこよすぎる、うおぉぉ!!

…お、おぅ。
いや弱くはないけど、どうしても《ゼウス》には見劣りする。
やっぱ唯一にして無二たる存在だったんだよなぁ…失ってわかる偉大さ。4人くらい出てきてたけど。

《ゼウス》と同じような運用はとてもできないため、今まで以上に盤面と体力の維持が重要になります。

問題点1、守護がない。
今までは10ターン目さえ迎えれば5/10守護で守りを固め、一気に相手の勝ちを遠ざけられるデッキでしたが、楽できなくなりました。
《生と死の逆転》2連打してもフェイスを守れないので、攻められているとそのまま押し切られます。

《ゼウス》は大きく傾いたシーソーゲームすら逆転するインチキさがありましたが、このカードはフェアです。
流石は決闘者、シャドウバースではなくカードゲームをする気だ。

問題点2、殺意が足りない。
《ゼウス》が生き残れば2回分のパンチで10点、出すたび除去されても顔を削っているから《冥守の長・アイシャ》でフィニッシュだ!
という攻めの動きができなくなりました。

アニメイト自体が後半まで耐える陰湿タイプのデッキなのに、辿り着いたあとすらもたつかねばならないか。
幸いにも同弾レジェンドの《幽想の少女・フェリ》のおかげで生き残ればいつでもゲームを終わらせられるのが救い。

相手の攻めを完璧に捌ききり、盤面勝負は勝った状態で設置してそのうえで相手の攻めを正直に受け止める。
モルを強く使うにはそれまでのシナリオづくりが最も重要、カード単体でどうにかしようとせず、デッキ全体でしっかりと受けを固める必要がありますね。

でもネクロマンサーはロイヤルに盤面勝負勝てないんだ、ルナの負けだよ。あと懲役何弾ですか?

運用上の注意点

調子乗って《ソウルコンバージョン》打たないでください。
彼の魂も流石にすり減っているみたい、みんなが好き放題使いまわすからだよ。

あくまで復活は1回なので、同ターンに2回倒されると簡単にいなくなります。
とくに進化7/7で大型フォロワーにぶつかった直後は注意。
盤面で処理しつつ単体除去で案外簡単にお亡くなりに。
《死竜の使い手》はしっかりと構えて攻めたいですね。

関連カード

考察で書いたとおり、10ターン目なんて待っていたらゲーム終わっているか、そもそもモルなしで勝てている試合です。

となると如何に早出しするかがカギ、ローテーション環境で最速プレイができるのは《永劫を求む者・ケリドウェン》からの《久遠の秘薬》で7ターン目。
このとき5コストつかって余る2PPが重要です。ここに《消えぬ怨恨》を添えられるかで大きく出しやすさが変わります。

また《怪物の少女・フラン》で加えた0コストカードをしっかりとキープするプレイが重要になります。
5ターン目にフラン→《呪われた忠誠》とつなぐなどして何とか0コストを後半に持ち越したい。
「4~5ターン目にPPを余らせずに手札へ蓄積し、7~8ターン目に上乗せする」この思考がリアニメイトネクロマンサー使いの腕の見せ所でしょう。

続けざまに《死竜の使い手》とつないで一気に盤面を持っていきたいですね。
お、やれる気がしてきた、ルナの勝ちかも。友達100人できるかな?

幽想の少女・フェリ

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :B★★☆☆】
注目関連カード
《幽霊支配人・アーカス
《永遠の決闘者・モルディカイ》
採用デッキタイプ
アーカスネクロマンサー
アニメイトネクロマンサー

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考察

最近2コストのレジェンド増えますねぇ。個人的にはあまり好きじゃないんですよね、軽いレジェンド。
とりあえず採用するのが鉄板になってしまいデッキ構築の幅が狭まるからさ。

あとはデッキが高くなるので、新規さんにも辛くなってきます。

まぁそれはフェリちゃんが悪いわけではないので考察しますか。

まず思いつくのはモル様3連斬の21点バースト。
それに加えて、各所で騒がれている《幽霊支配人・アーカス》を絡めたワンショットギミックです。

何度だまされたら気が済むんだ、アーカスを出したあとの気持ちよさに目が眩んで、そもそも出せない弱さを忘れたか!

存在すること自体が強いカードではあるので、採用枚数を減らして1~2枚にしたほうが、
いつまでも1枚目が出てこない圧で相手にケアを迫れるor裏目を踏ませられそうです。

ネクロマンサーの2コスト枠は《ベレヌス》《心眼の双葬女・レディ・グレイ》と激戦枠。
「2/2/2でなんか強いからとりあえず3積みかな!」と安易な構築は避けたほうがいいかと。

運用上の注意点

(2回葬送するには、幽想の少女・フェリが場に出たあと、自分の場に空きが2つ以上必要)
まぁここはいいよ。
(2回葬送するには、幽想の少女・フェリが場に出たあと、自分の手札にフォロワーが2枚以上必要)
はい、ここテストに出ます。

いや、ここまで親切に書いてるのに絶対ミスする人いるよねこれ。
頼むからプロリーグやRAGEで「あ」とか言わないで、本当頼む。

関連カード

色々考えましたが、やっぱり《幽霊支配人・アーカス》かな。
10ターン目でなんか2コスト→フェリ→《バイブカハ》で18点or20点バーストです。

勝ち方で気持ちよくなりたい人にはもってこいですが、環境トップで戦えるかというと…ね。
冷静に、手札で5枚フォロワー必要なことは忘れないこと。デッキ構築ちゃんとしないと気持ちよくなれんよ。

僕は勝ち方より戦い方で気持ちよくなりたい人間なので、あんまり食指が動きません。

ヴァンパイア

狂恋の華鎧・ヴィーラ

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :B★★☆☆】
注目関連カード
《不穏なる闇の街》
《紅の渇望》
採用デッキタイプ
コントロールヴァンパイア

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出典:Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) | Twitter

考察

おいやめろ《レジェンダリーファイター》とか言うんじゃない!許さんぞ。

各所で「え、これがレジェンド…?」という声を聞きますがその観点は甘い。
このカードはハンバーグでいうところの玉ねぎ、主役にはなりえませんが確実に優秀な1枚です。

アグロ殺しの1枚となる凄まじいポテンシャルを秘めていて、進化権が凄まじいアドバンテージを生み出します。

進化4/4突進としてつかった場合、多くの場合攻撃力2点のフォロワーを上から取ることになるでしょう。
その場合は本人は無傷、4/4が残ります。さらに返しで倒そうにもワンパンで倒すには6点の攻撃力が必要。
複数体のフォロワーで倒すのは無理に等しく、アグロエルフの茨+レーネ進化をものともせず受けきれるカードは彼女くらいでしょう。

こいつを処理できず、そのまま5ターン目をノーダメージでやり過ごせる可能性すらあります。

また、ある程度ライフを削り切った後半に《不穏なる闇の街》チョイストークン《現れる狂気》とのコンボも絶望的。
4ダメージのデメリットを無視して8点回復、さらには本人が盾になりライフを守ると、圧倒的なアグロ殺し性能です。

《コントロールヴァンパイア》では文句なしに3積みできる素晴らしいカードだと思いますよ。

まぁ、進化権が少ない先攻では《レジェンダリーファイター》だと認めるよ。
これだけイラストアド高い《ファイター》なら許せるでしょ?

運用上の注意点

5ターン目に進化攻撃力6点のフォロワーがいるクラスには普通に上から取られるので要注意。
相手クラスや環境流行をよく考えて進化を切らないと本気で《レジェンダリーファイター》に成り下がります。
なんなら《ファイター》だよ。

このカードを《狂恋の華鎧・ヴィーラ》として使えるかはプレイヤーのセンスが問われそうです。

関連カード

考察にも挙げた《現れる狂気》とのコンボが非常に強力。
単純に1点ダメージのデメリットをかき消して、0コスト《不穏なる闇の街》を複数枚張ってデッキを掘るのも有効です。

《紅の渇望》は進化権を必要とするこのカードと良相性なのは言うまでもありませんが、
《ベルフェゴール》を失った今不用意に手札を減らすカードは入れずらい。
《紅の渇望》はピン差しがスマートでしょう。

プルソン

【ローテーション:C★☆☆☆】
【2Pick    :C★☆☆☆】
注目関連カード
《昏き底より出でる者》
《悪魔の鍵》
採用デッキタイプ
コントロールヴァンパイア

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出典:Brigade of the Sky / 蒼空の騎士 | サイコミ

考察

《ジャバウォック》と《ゼウス》を足して3で割ったような効果。さてはお前、ドラゴンの回し者だな?
いやスゲーよ。ローテーションと2PickでダブルC評価、これレジェンドですよね。

《昏き底より出でる者》とのコンボで高いバーストダメージを出すことができ、
昏き設置パンチ11点からのアクセラレートご本人登場で疾走6点でなんと17点、すげー弱そう。

となるとこのカードを活かすには専用構築。
《ジャバウォック》と違ってアミュレットが対象に取れる!ということでヴァンパイアとニュートラルのアミュレットを検索…。

…はい。最大は4コストの《魔人の剣》でした。
《悪魔の鍵》かヴァルツの《ブラッドムーン》割るくらいですかね。

デッキの4コスト以上のフォロワーを《昏き底より出でる者》と《プルソン》だけにして、
耐えて耐えて、8ターン目にアミュレット並べれば幸せになれそうですね。知らんけど。

建設的なことを書くなら《ソウルドミネーター》が落ちるので貴重な疾走枠です。
10/6/6疾走に価値を見出せるなら1枚は入れていいかも?

運用上の注意点

運用してはいけない。
You Tuberに騙されてレッドエーテル使っちゃだめだからな!お兄さんとの約束だぞ。

関連カード

考察に書きました。

ビショップ

七宝石の姫・レ・フィーエ

【ローテーション:S★★★★】
【2Pick    :S★★★★】
注目関連カード
《天狐の社》
《詠唱:白牙の神殿》
採用デッキタイプ
天狐ビショップ

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出典:Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) | Twitter

考察

僕が現ローテーション環境で一番嫌いなカードはね《天狐の社》なんですよ。

天狐ビショップは「特定のカードに依存する」「先攻と後攻で強さが極端に変わる」「デッキ相性差で勝つ」と僕の嫌いな要素が3倍満。
だからこのカードの追加は許せない、怒ってます。

愚痴はこの辺にして考察します。

リーダーとフォロワー両方に永続回復効果をもたらす反則級の効果。
単純にリーダー体力を25点くらいに引き上げる効果に加えて何故かフォロワー回復効果まで付いている。

これだけ強力な効果を持ちながら、本人のスタッツは4/5進化6/7。ターン終了時回復で6/8です。

《天狐の社》が場にあると毎ターン2ダメージ効果まで付いてくるので本当にわけがわからない。
《天狐の社》ターン1回制限のエラッタしないとヤバいと思いますよ。

《デビルフラワー》を3積みしたコントロールエルフ使ってやるからな、覚えてろよ!

運用上の注意点

弱点らしい弱点もない強力なフォロワーですが、強いて言えばリーダー能力が重複しないところ。
2枚目以降はただの6/4/5守護として使わないといけないことになります。

いや、ちょっと弱い《獅子の豪傑》だから全然強いよ、なんで守護持ってるん?

関連カード

《天狐の社》と《詠唱:白牙の神殿》とのコンボが言うまでもなく強力です。
意外とそれ以外で相性が良いカードはないんですよね、幅のないデザイナーズデッキ感で嫌な感じだ。

烈風の翼神・ガルラ

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :B★★☆☆】
注目関連カード
《星導の天球儀》
《愚神礼賛》
《宝石の巫女》
採用デッキタイプ
協会ビショップ
コントロールビショップ

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出典:Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) | Twitter

考察

お茶会ガルラで大暴れしたあのガルラが、重フィニッシャーとして復活。
《ヘブンリーナイト》とはまた違ったフィニッシュを狙える強力な1枚です。

その効果は最大でフェイス12点火力、圧倒的です。

どうしても試合後半にアミュレットがかさばると動きが弱くなるビショップでしたが、
《ケリュネイア》に加えてこのカードまで増えたとなるとスキがなくなりましたね。

今までは事故ともいえた天球儀→天球儀チェインが肯定される可能性が生まれました。
アミュレットを3枚並べて9ターン目ガルラ9点、というのは今後目にしそうなフィニッシュムーブです。

ジャスティス野郎が7点をぶち込んできたあとにちょうどこの流れが実現できるわけですから、たまったものじゃありません。
9コストと重いカードなので3枚採用には疑問が残りますが、間違いなく強力な1枚となるでしょう。

運用上の注意点

アクセラレートが同型レジェンドと比べてかなり弱いです。
どうしようもないときの保険、または余程刺さる礼賛でもなければ使わないほうがいいでしょう。

1ドロー付きで2カウントを進める《気高き教理》と比較して、1コストと1手札を使ってカウントを1進めるのが弱いのは、
日の目をみるより明らかです。

そうなるとあくまでこのカードは9コストのフィニッシャー。
まずは協会ビショップに1~2枚投入して様子を見たい。

協会ビショップ自体が必ずしも9ターン目までのロングゲームを意識していないことからも、採用枚数には気を付けたいですね。

関連カード

やはり筆頭は《星導の天球儀》でしょう。
8ターン目に天球儀→アミュレットを並べて準備しつつ、残った5PPで盤面処理、
次のガルラにつなぐ準備があまりに強力です。
また《宝石の巫女》から《ブラックダイヤモンド》を選択すれば火力はさらにアップします。
ビショップも随分攻撃的なデッキになってきましたねぇ。

ネメシス

奮励の儁秀・シルヴァ

【ローテーション:S★★★★】
【2Pick    :A★★★☆】
注目関連カード
《立ち上がりし鋼の戦士・シロウ》
《レジェンダリーファイター》
《スウィンガートリオ・ローアイン》
採用デッキタイプ
人形ネメシス

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考察

やったぜ!
人形ネメシスが何故弱かったのかを的確に理解しており、かつ予想を遥かに上回る形で埋めてくれ最高の1枚。
今までの弱点、その殆どを埋めてくれています。

弱点1:自分から盤面を形成できない
弱点2:6~7ターン目にやることがない
弱点3:オーキスとノアだけでは体力を詰め切れない

《操り人形》を有する人形ネメシスはとにかく場の制圧力が優秀。
しかし、あくまで相手の場を処理して五分五分に持っていけるだけで、自分から強固な盤面を築くことができませんでした。

特に6~7ターン目は暇is暇で、《ブリンディ》の採用など色々と試してみたのですがイマイチ。

その結果、常に相手の動きを見てからの対応を迫られる形になり、攻めることができていませんでした。

ようやく攻めに回れるのは、8ターン目の《人形の少女・オーキス》→9ターン目の《復讐の人形遣い・ノア》頼り。
しかし、体力を減らしていないので強気に《復讐の人形・オーキス》で顔を詰めることもできず、デッキの強みが中途半端な立ち位置で収まっていました。

しかし、今言った問題はこのカードがすべて解決します。
最速3ターン目にアクセラレートし、仮に毎ターン攻撃を行うことができた場合、
《復讐の人形遣い・ノア》をプレイする9ターン目込みで7点ダメージを相手に与えています。

そして、シルヴァのリーダー効果は何故か「リーダーは同じ能力を複数持つ」です。嘘だろ。

さらには単体でも6/5潜伏で相手リーダーの体力を狙い、《復讐の人形・オーキス》に繋げると強いことしか書いていない。
運営が「これで環境入りしなければもう無理です!」と言わんばかりの推し具合です。

運用上の注意点

アクセラレート効果は超強力ですが、手札を減らすということは念頭に置く必要があります。
調子にのって2、3回使ったはいいものの手札が枯渇してまともに場を処理できない…となっては本末転倒です。

本人が単体で強力なことを考えても、フォロワーとしてプレイするか、アクセラレートするかはよく検討するべきでしょう。
数ターン先までシナリオをシミュレートし、最終打点が20に届く選択を選びましょう。

関連カード

《立ち上がりし鋼の戦士・シロウ》との相性が抜群。
4ターン目にプレイすることで、丁度シルヴァが潜伏するターンに5/5守護を重ねられます。
また、シルヴァプレイ後に8ターン目エンハンスでプレイしてもやはり強力。

他には《レジェンダリーファイター》も面白い。
先攻2ターン目にプレイしたあと、相手が2/1/3に甘えるようならアクセラレートからのフォロワープレイ→必殺付与で有利トレードをしつつ一気に盤面制圧に乗り出せます。

手札が減りがちだと予想しているので、《スウィンガートリオ・ローアイン》も検討の余地ありですね。
エルセムの疾走で暇なときにフェイスを詰めておく動きが魅力的です。

リトルパペッター・ロココ

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :S★★★★】
注目関連カード
ハーメルン
採用デッキタイプ
人形ネメシス

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出典:Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) | Twitter

考察

やはり今回の人形ネメシス強化は素晴らしい。
弱かったところをよくわかっている、《異界転送》や《神罰》積んでましたよ僕も。

5コストの万能除去が2/2/2として使える安定性、弱いわけがありません。

また、変身させたテディベアのスタッツが1/3と優秀で、2/2のロココに当たっても自害することができません。
かといって顔面を殴られてもたかだか1点。放置しておけばどんどん《操り人形》を供給できます。
進化を切られて3/5にされると流石に無視はできませんが、できる限りそうさせないように、かつ自爆特攻できない盤面をつくれば、
3枚くらいの《操り人形》を集められそうです。

そうなれば《復讐の人形・オーキス》は暴れ放題。
盤面管理が腕の見せ所ですね。

運用上の注意点

単体除去があまり強くない環境では2/2/2としての仕事になりがちです。
そうなってもこのカード自体は弱くないのですが、ほかの2コストカードが多すぎると結果的にデッキバリューが下がるので注意。

このカードを完全な単体除去枠で採用せず、1枚~1.5枚分は2コストの枠として重ねておくと、いい感じのバランスに収まりそうですね。

関連カード

ハーメルン》で増やせんですよね、ロココ

ニュートラ

レジェンダリーファイター

【ローテーション:A★★★☆】
【2Pick    :B★★☆☆】
注目関連カード
スノーホワイトプリンセス》
採用デッキタイプ

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出典:Brigade of the Sky / 蒼空の騎士 | サイコミ

評価はOpenrec配信でご確認ください。
【シャドウバース】蒼空の騎士 全カード徹底レビュー【&グランプリ決勝】 | OPENREC.tv

プロトバハムート

【ローテーション:B★★☆☆】
【2Pick    :S★★★★】
注目関連カード
《魔術の始祖・マナリア》
《蒼の少女・ルリア》
採用デッキタイプ
ランプドラゴン
マナリアウィッチ
人形ネメシス

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出典:https://twitter.com/shadowverse_jp

考察

「おおよそを破壊し、勝利せよ」といった感じでバハムートには遠く及ばない性能ですが、
7コストでの全体除去として使用できるため、全体除去が苦手だったクラスには朗報です。

全クラスが《騎士王・アーサー》への(そこそこの)対抗策を持てるようになったのは、いい傾向ではないでしょうか。
8/8というスタッツも、残ったアーサーに《スカイフォートレス》が乗っても、船と騎士王が両当たりしないと倒せない大きさです。
単体除去がない状況であれば困らせることが可能ですし、《ランサー》されたならお代わりで盤面を返せます。

《狂えるドレイク》ではまだ足りない、《ラースドレイク》は本人のスタッツが低く圧が足りない、
と考えるなら、4枚目以降の《狂えるドレイク》枠として、ランプドラゴンでの採用は十分考えられます。

個人的には、全体除去を苦手とする人形ネメシスにも採用を検討しています。
環境後期には、コントロールエルフやミッドレンジロイヤルにピン差しとかありそうですね。

運用上の注意点

アクセラレートでの使用を主にすると危険なため、デッキ構築の段階で採用枚数には注意が必要です。
胸に手を当ててみて欲しいのですが、《卵の大爆発》3積みしてましたか?
アクセラレート目的での採用はつまり、《卵の大爆発》の枠が虹色でキレイだから高く評価していることになりますよ。

基本的には9コストのフォロワーとして出すことを目標に採用するべきです。

関連カード

《魔術の始祖・マナリア》で強化すると、アクセラレートが4点オール+フェイス2点とかなり強力になります。
マナリアが引けないときに事故要因となっていた《ストームレイジ》とはまた違った強味があり、マナリアウィッチでの採用が期待できそうです。

あとは《蒼の少女・ルリア》でのサーチ。
引けなかったときの保険ではあるので素引きより強い要素はないのですが、「ルリアがバハムートを召喚→自身の効果でルリアは生き残る」
と原作ストーリーを意識した秀逸なデザインが好きです。

総評

いやー楽しみ!滅茶苦茶面白そう。
蒼空の騎士のデザインには3つの目論見があると推測しているのですが、この方針僕は大歓迎です。

3つの目論見については、最後に考察をまとめてみたので、興味があれば読んでみてください。

一早く新しいデッキタイプを見つけてMP爆盛りを狙うも良し。
色々新しいデッキタイプを探して実験するも良し。
ド安定のミッドロイヤルやアグロエルフでお試し中の相手を真顔でボコしてコツコツMP盛るも良し。

では、新環境で会いましょう。

①一見派手なパワーカードを追加して新鮮さを強調

《奮励の儁秀・シルヴァ》とか《神託の妖童・アルルメイヤ》とか《七宝石の姫・レ・フィーエ》とかさぁ。
「特定のクラスや戦術を底上げするために強いカードをデザインする」ということを見直します。
あの発言、時効じゃねーぞ?

…冗談はさておき、実際グレーゾーンを攻めてきていて、
ワンダーランドなパワーカードはつくらないようにしています。

どれも超強いんですけど、以下のカードデザインは避けているんですよね。

・絶対に対処できない押しつけ
・それまでの試合展開を全無視するメンコ
・デッキ相性じゃんけんを加速させるような極端な効果

ゲームの競技性を意識して環境汚染の浄化を進めつつも、
「TOGもスタン落ちしてしまうし、ローテーションはどんどん地味になってつまんねぇな」ってならないように、多方面にしっかり餌を与えてくれる。

ここら辺のさじ加減は本当上手いですね、エンタメ性と競技性のバランス感覚が絶妙。
色々な意見はありそうですが、サイゲームスには優秀な調整班がいますよ。

②進化権の価値向上

《揺らぎの斬姫・ナルメア》とか《心眼の双葬女・レディ・グレイ》とかさぁ。

いままでのシャドウバースであれば、進化スタッツ+1/+1だったはずの効果が、
さも「え、当然ですけど?」みたいな顔して+2/+2されます。

おそらく運営としてもデッキによって先攻が有利なことを感じていて、
現状緩和のために進化権の価値を上げに来たんだと思います。

ローテーションやアンリミテッドを考えるといい調整ではないでしょうか?
2Pickは後攻の有利がさらに加速する可能性があるのですが…まぁ致し方ありませんね。

③2Pick環境の適正化

ウィッチが露骨な強化。今まで万年最下位だったためか、テコ入れが入っています。
《暗黒の召喚士》は特に強力で、2pickなら100%効果起動するんで結構無茶苦茶な性能してます。

ニュートラル枠の《蒼空の先導者・ラカム》《蒼天の守護騎士・カタリナ》は中盤の進化権に深みを与えていて、
《スウィンガートリオ・ローアイン》は手札枯渇の防止と複数枚プレイの中で如何に《K・B・S・N》に育てるか、
とプレイングにも差が生まれるような調整がされています。

《プロトバハムート》は、進化権が枯渇した終盤にプレイすることで圧倒的不利なゲームを捲る希望を与えてくれます。

この力の入れ具合は気になりますねぇ。
いつか賞金付き大型大会の種目に2Pick選ばれるかもしれません。

BO3の2Pickとかなら相当熱いよ。