IKEのカードゲーム雑記

カードゲームについて不定期に意見を垂れ流す雑記です

クロノレガリアのロケテストにいってきました!

「千閃戦記」あらため「クロノレガリア」として新生したSEGAの新作アーケードゲーム
いってきました、ロケテスト

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chrono.sega.jp

男子高校生と女子高生が入れ替わりそうなタイトルは不評だったようです。
そりゃまぁ、「呼びにくい」「略せない」「内容が想像できない」と悪い要素しかないものよ。

あの映画が「前○前世」ってタイトルだったら興行収入は100億円くらい下がってたんじゃない、知らんけど。

今回はそんな「クロノレガリア」を遊んできた率直な感想を述べます。

面白かったのか?

「結局どうだったのよ?」という疑問が真っ先にくるから、先に答えておきます。

この記事を公開したこと自体が答えだよ。
わざわざつまらなかったことを声高にブログにしないって。
クソゲー」の4文字ツイートして終わらせてる。

素直に、面白かったです。それもかなり面白かった。

予想外だった。
正直あんまり期待してなかったし『隙あらば粗探ししてやろう』と斜に構えていた側です。

いや、冷静に日曜の夜だよ、明日仕事だし飲み会の後だから寝たいんだけどさ。
それを差し引いても筆を走らせずにはいられなかったくらいには面白かったよね。

『面白い』って感想で終わると小学生かよって感じなので、もう少し詳細に書きます。

どんなゲームだったのか?

「ノンジャンルバトル」を謳い文句にした画期的なゲーム…ではなかったです。
嘘をつくんじゃあねぇぜ、これは「リアルタイムストラテジー」というジャンルだ。

ゲーム画面はこんな感じ
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https://chrono.sega.jp/

2016年3月から全世界で大人気配信中の「ク○ッシュ・ロ○イヤル」ってゲーム参考にしたでしょ?
本家が「リアルタイムストラテジー」って言われているんだからそりゃ通らんよ。

いや、全然マイナス要素じゃなくてね。
つまり「ク○ッシュ・ロ○イヤル」がクリティカルだったユーザーには間違いなく刺さるゲームです。

ゲームの流れは公式サイトのhttps://chrono.sega.jp/参照…ってなんだこれ何もわからん。

「これは…!」じゃない説明してくれ。しかもここ、このゲームの核となる部分なんだが。
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https://chrono.sega.jp/

ということで代わりに説明します。

前準備

  • 100円入れる。
  • 6人のキャラクターから4人を選びパーティを設定。
  • 各キャラクターに6枚のカードを設定したデッキ(スキルセットと言ったほうがいいか?)を設定。24枚デッキのカードゲームと言えなくもない。
  • カードには3種類あります。


 1. 武器カード:基本中の基本。使うとキャラクターが出撃して、選んだレーンを進みます。
 武器には移動力と攻撃力があって、移動力が早いと短いカウントで1歩進む。敵陣に到達すると攻撃力分のダメージ。

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https://chrono.sega.jp/

 2. 魔法カード:レーンに出撃しなくても使えるカード。詠唱時間 (指定のカウント数のタイムラグ) を待ってから発動するが道具カードより強力な効果が多い。基本、武器カードの補助。
 3. 道具カード:レーンに出撃しなくても使えるカード。使用すると即効果が発動する。こっちも基本、武器カードの補助。相手の読みを狂わせる役割。

ゲーム本編

  • 制限時間は120秒。カード演出中や戦闘中はカウントが止まるので、実質ゲーム時間は1プレイ8分~10分くらい。
  • ゲーム進行はリアルタイムです。先攻後攻とかないので動きたいほうが仕掛けましょう。
  • 先に敵陣のHPをゼロにしたほうが勝利。タイムアップした場合、残HP高いほうの勝利
  • 前述の武器カードでキャラクターを出撃させ、レーンを進む。同レーンで敵にかち合うと戦闘。

一定カウントごとに、お互いの攻撃力を与え合う。キャラクターにもHPがあり、ゼロになると撤退。一定時間行動不能のペナルティ。

  • つまり、レーン戦はシンプルに攻撃力とHPが高いほうが勝つ。ので、魔法や道具を使って補助する必要がある。
  • レーン戦でひたすら勝ち続けるか、相手のいないレーンに空き巣するゲーム。あくまで最終目標は本陣のHPです。


ゲームセンターに慣れ親しんだ人なら、同社の「ワンダーランドウォーズ」をイメージしてほしいです。

あれからアクション性をなくして戦闘を自動化したものだと思ってもらえば概ね合ってます。
つまり、「どのカードを」「どのタイミングで」レーンに送り出すかによってのみ勝敗が決まる、知略特化型のゲームです。

運要素がほぼない、強いやつが一生勝てるゲーム性

一応運要素は2つあります。


 1. カードの引き:各キャラ最初は2枚の手札からスタートしますが、そこにどのカードが配られるかはランダム。
一定時間ごとにカードが補充されるので、最終的に6枚のカードは全部引けるのですが、そこで引き順の良い悪いが出る。
毎回同じゲーム展開にならないための必要な施策だと思う。

 2. クリティカル:確率で攻撃のダメージが大きくなります。
しっかり分析したわけではないが、1.5倍~2倍っぽい。

が、これらは些細なレベルの影響度でして、基本的には将棋やチェスのように一手一手の行動の成否を突き詰めるゲーム性です。

羽生善治さんには将棋で一生勝てない」みたいな自体が起きかねないですね。
相当ストイックなゲームなのですが、これを聞いて「燃えるぜ」って人は大丈夫です。

財布にやさしい破格のプレイ料金

アーケードゲームとは切っても切れない関係、プレイ料金。

この手のゲーム御多分に漏れず…と予想していたのだが、思いの外安い。

基本は1プレイ100円+カード1枚入手なのですが、
300円入れると「プレイを5回にする」or「カード排出を5枚にする」を選べます。

つまり、カードが揃ったあとなら1プレイ60円。
先ほど1プレイ10分くらいと述べたので、1時間やっても360円ってわけですね。
おいおい、こんな良心的でいいのかよ。

悪い点:「レガリア」システム…が死んでる

良いことばっかり言っても胡散臭いので、明らかにダメな点を書いておこう。

このゲームにはバトルに1回だけの超強力な奥義「レガリア」というものがある。
「アルティメット・ス○ル」とか「ジョー○ー」とかそういうやつ。

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https://chrono.sega.jp/

ロケテは以下4つの効果があるわけだが…

・ラストオラクル カードストックを+5にする (=カードを5枚引く)
・アレスオーダー フィールド上の味方ユニット全体の攻撃力を+30にする
・ヒールネクタル 味方ユニット全体のHPを全回復する
クロノスタシス 敵全体を6カウント停止状態にする

最後のお前や。これが強すぎる。
6カウント相手だけ時間停止という効果なのだが、この間なんと一方的に敵を攻撃できる。
6カウントというのは、攻撃なら2回分、移動なら素早いキャラが本陣に到達できる時間です。

当然、みんなこのレガリアを選ぶわけだが、それがさらなる悲劇。
なんと相手のクロノスタシスクロノスタシスを合わせ撃ちできるので、
お互い6カウント動けない時間が生まれてしまいます。なんだそれは。

ファンイベントで実況が「出たー!クロノレガリア特有のこの時間」みたいなことを言っていたので、多分開発も知ってる。

ガリアとは、ド派手な演出で6秒間のタイムを挟むだけのシステムです。

流行らなさそうという不安がある

世界観やキャラクターはそれなりにつくりこんでいるのだが…絵柄の媚具合が足りない。

男キャラのファイターはこんなんやし、
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多分、唯一可愛いと言えるのがクレリック
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ウィッチだが、この絵柄である。
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https://chrono.sega.jp/

そして極めつけは、クラス名だけでキャラクター名がない。
これではキャラ愛など生まれないし、二次創作もつくりづらい。
早急に名前をつけてあげてください。

普段はみんなパラディンと呼んでてもさ、たまに口に出したくなるじゃん。『ウー○ー・ライト○リンガー』ってさ。
『○ね!アンド○ィン・○ン』とかさ、そういうことだよ、名前って大事。

そして
・ガチゲーマー向け仕様=ライトユーザーが寄りづらいので過疎りそう
・プレイ料金が安い上に、昨今の流行に逆行した1vs1ゲームなので、チームゲーと比べて時間比での儲けが少ない
といった始末。
こういう売れなさそうな要素が既に散見されているのは、面白いゲームシステムなだけに勿体ない。

最初期を皆で支えないと、このゲーム危ないかも。
このブログを読んで興味を持ってくれたそこのあなた、ぜひクロノレガリアやってみては…やってください。


おわり